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(2020) を一部改変)   3.波及効果、今後の予定 2011年東北地方太平洋沖地震の発生以降、沈み込み帯の各地域において起こりうる最大規模の地震を再考する必要性が強く認識されています。本研究は、日向灘で発生する最大クラスの地震について、「M8級は起こらない」という通説を覆し、M8級巨大地震も起こる可能性を初めて科学的に示した点、日向灘沿岸の地震・津波の防災など社会的に役立つ点で意義があります。また、歴史地震の研究においては、これまで大きな津波を説明するため、断層をプレート境界浅部まで広げることは行われてきましたが、「なぜその場所の断層をすべらせるのか?」という科学的な根拠についての議論は十分ではありませんでした。本研究では、浅部スロー地震の震源域が大地震時には地震すべりを起こして津波を発生させるという仮説を取り入れた点がこれまでの研究とは異なります。このような仮説を立てることが可能となったのは、2011年東北地方太平洋沖地震の後、巨大津波を発生させたプレート境界浅部での観測研究が再認識され、飛躍的に加速したことが背景にあります。特に日向灘は、世界的に見てもプレート境界浅部のスロー地震研究が進んでいる地域の一つであることも主な要因です。 しかし、1662年日向灘地震の断層モデルの構築には、まだ多くの解決すべき問題点があります。津波の浸水シミュレーションは、津波堆積物を見出した日南市小目井を対象とした1地域でしか行っていません。現状では、検証に用いることができるデータが少なく、断層モデルのパラメータ設定(断層の長さやすべり量など)の不確定性が大きいため、歴史記録が残っている他の地域も含めた津波の浸水シミュレーションによる検証が必要です。今後、神社などに残る歴史記録や現地調査のデータを津波の浸水シミュレーションによって説明できるように、断層モデルの高精度化を進め、M8級巨大地震の全体像を明らかにする必要があります。また、地質学的な調査をより一層進める必要があります。特に、津波堆積物の調査の際に、宮崎県内に適した環境の場所が非常に少なく、調査の困難さが浮き彫りとなりました。より多くの地点で調査を行い、痕跡を発見する必要があります。さらに、1662年日向灘地震の前のM8級巨大地震がいつ発生していたのか、発生履歴を明らかにすることも地震発生の長期予測の観点からは重要です。 M8級巨大地震と考えられる1662年日向灘地震の全体像は見えていないので、調査・研究を継続していきます。次のM8級巨大地震が起こると、その被害は甚大になると予想されます。地震が起こる前に調査研究を急ぐ必要があり、自治体や民間とも連携した調査態勢の構築が望まれます。   参考文献 羽鳥徳太郎(1985)九州東部沿岸における歴史津波の現地調査-1662年寛文・1769年明和日向灘および1707年宝永・1854年安政南海道津波-, 東京大学地震研究所彙報, 60, 439-459. 地震調査研究推進本部(2022)日向灘及び南西諸島海溝周辺の地震活動長期評価(第二版). Nakanishi, A. et al.(2018)Three dimensional plate geometry and P wave velocity models of the subduction zone in SW Japan: implications for seismogenesis, Geological Society of America Special Papers, 534, 69-86. 都司嘉宣・他(2018)九州東岸を襲った歴史地震津波の浸水高分布,津波工学研究報告, 35, 127-170. 宇佐美龍夫(1996)新編日本被害地震総覧,東京大学出版会, pp. 494. 宇津徳治(1999)地震活動総説,東京大学出版会, pp. 876. 八木勇治・他(1998)1968年4月1日,日向灘地震(MJMA7.5)の震源過程とその後の地震活動との比較,地震第2輯, 51, 139-148. Yagi. Y. et al.(1999)Comparison of the coseismic rupture with the aftershock distribution in the Hyuga-nada Earthquakes of 1996, Geophys. Res. Lett., 26, 3161–3164. Yamamoto, Y. et al.(2013)Imaging of the subducted Kyushu Palau Ridge in the Hyuga nada region, western Nankai Trough subduction zone, Tectonophysics, 589, 90-102. Yamashita, Y. et al.(2015)Migrating tremor off southern Kyushu as evidence for slow slip of a shallow subduction interface, Science, 348, 676-679. Yamashita, Y. et al.(2021)Shallow tectonic tremor activities in Hyuga-nada, Nankai subduction zone, based on long term broadband ocean bottom seismic observations, Earth, Planets and Space, 73, 196.   4.研究プロジェクトについて 本研究は、JSPS科研費JP17K01328(代表:山下裕亮)基盤研究(C)「浅部スロー地震域は津波波源域?1662年日向灘地震津波の地球物理学・地質学的検証」によって実施されました。 【研究グループメンバー】 山下 裕亮 京都大学防災研究所 地震災害研究センター 海域地震研究領域・宮崎観測所 助教 伊尾木 圭衣 国立研究開発法人産業技術総合研究所 地質調査総合センター 活断層・火山研究部門 海溝型地震履歴研究グループ 主任研究員 加瀬 善洋 地方独立行政法人北海道立総合研究機構 産業技術環境研究本部 エネルギー・環境・地質研究所 研究主任   研究者のコメント 日向灘の地震研究を学生時代から行ってきた中で、1662年日向灘地震は多くの謎に包まれた地震でした。2015年に宮崎観測所に着任し、まさに「地元」で研究ができる環境となり、北海道の地震研究で実績があった同期の2人を共同研究に誘い研究をスタートしました。津波堆積物の調査は想像以上に困難を極めましたが、成果が出たことに安堵する一方で、長期評価への反映など社会的影響の大きさも感じました。今後も日向灘と向き合って研究をより一層進めていきたいと思います(山下裕亮)。   論文タイトルと著者 タイトル:Effects of the tsunami generated by the 1662 Hyuga-nada earthquake off Miyazaki Prefecture, Japan(宮崎県沖で発生した1662年日向灘地震による津波の影響) 著  者:伊尾木 圭衣、山下 裕亮、加瀬 善洋 掲 載 誌:Pure and Applied Geophysics ( https://doi.org/10.1007/s00024-022-03198-3 ) 用語解説 プレート境界(Interplate)、プレート境界地震(Interplate earthquake) プレート境界は2枚のプレート同士がぶつかっている場所です。日向灘は、ユーラシア大陸プレートの九州地域の下に、フィリピン海プレートが年に5~7 cmの速度で沈み込んでいる場所です。 プレート境界地震は、プレート境界の一部にひずみ(力)が長い年月をかけて蓄積され、このひずみが解放されることで発生します。日向灘で発生する地震の半数程度はプレート境界地震です。南海トラフ沿いの巨大地震や2011年東北地方太平洋沖地震も同様のメカニズムの地震です。 [参照元へ戻る] スロー地震(Slow earthquake) スロー地震は、通常の地震よりも断層面がゆっくりとした速度でずれ動く現象の総称です。プレート境界上の浅い部分(深さ10 km前後)で発生するスロー地震は浅部スロー地震、深い部分(深さ40 km前後)で発生する地震は深部スロー地震と呼ばれます。 南海トラフ沿いでは特に研究が進んでおり、巨大地震の震源域は浅部と深部のスロー地震で取り囲まれていることが明らかになっています。また、2011年東北地方太平洋沖地震では、断層が特に大きくすべった領域と、本震発生前にスロー地震が発生していた領域が重なっていたことが明らかになっており、スロー地震の存在が地震を巨大化させた原因の一つとして考えられています。 [参照元へ戻る] イベント堆積物(Event deposit) 突発的な出来事によって、短時間(数時間~数日)で形成される堆積物のことを指します。沿岸低地におけるイベント堆積物は、津波、高潮、洪水などによって形成されます。[参照元へ戻る] 津波堆積物(Tsunami deposit) 津波によって削り取られた礫・砂・泥などが内陸に運搬されて堆積したものを指します。[参照元へ戻る] 級化層理(Grading) 1枚の地層の下部から上部に向かって、粒径が徐々に小さくなる特徴を指します。[参照元へ戻る] お問い合わせお問い合わせフォーム 産総研について アクセス 調達情報 研究成果検索 採用情報 報道・マスコミの方へ メディアライブラリー お問い合わせ English ニュース お知らせ一覧 研究成果一覧 イベント一覧 受賞一覧 研究者の方へ はじめての方へ 研究成果検索 研究情報データベース お問い合わせ 採用情報 ビジネスの方へ はじめての方へ 研究成果検索 事例紹介 協業・提携のご案内 お問い合わせ AIST Solutions 一般の方へ はじめての方へ イベント情報 スペシャルコンテンツ 採用情報 お問い合わせ 記事検索 産総研マガジンとは 公式SNS @AIST_JP 産総研チャンネル 公式SNS @AIST_JP 産総研 チャンネル サイトマップ このサイトについて プライバシーポリシー 個人情報保護の推進 国立研究開発法人産業技術総合研究所 Copyright © National Institute of Advanced Industrial Science and Technology (AIST) (Japan Corporate Number 7010005005425). 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